工具買取業者から見た盗難被害や盗難対策について
工具買取業者から見た盗難被害や盗難対策について
大工さんや設備屋さん、電気工事士さんなど日本を支えるお仕事の方が扱う道具はご存じの通り非常に高価なものが多いです。
高価な道具になりますが軽量で可搬性も高く、また中古相場でも高額取引されるため盗難被害も多くなります。
ここでは実際に合った被害の事例を交えながらいかに大切な道具たちを守っていくかについて考察したいと思います。
また被害にあいやすい状況などもご紹介しますので皆様の防犯にお役立てくださいませ。
1.工具は常に盗難の危機にある
電動工具になると価格が高くなり、そのまま現場に置き忘れてしまうといつの間にか第三者に持ち去られてしまうこともあります。
また、工事現場に入るときに車の中に使わない工具をそのまま置いている場合も注意が必要で、車上荒らしが起きてそのままなくなっていることも多いです。
基本的に高性能で価格が高いものを狙われ、深夜など人が現れても分かりづらい時間帯によくあります。
盗む目的はそのまま使用するわけでなく、買取や転売などで多くの現金をもらうためにする傾向が強いです。
中古相場で高価なものは狙われやすく、犯人は防犯意識が低い人をターゲットにしています。
盗まれやすい要因は車や倉庫の中などに保管する所有者が多く、場所を特定しやすいことや電動工具は中古で高く買い取ってもらえるためです。
また、車の中はガラス越しに見えやすく、高額の電動工具などは現場に持っていかないといつの間にかなくなっていることもあります。
2.実際にあった工具盗難の事例
工具の買取店をしているとお客様や知人の盗難被害のお話をよく伺います。
倉庫に侵入して中にある工具を持ち去られ、買取店に転売されたなどよく伺います。
少しの間ならと倉庫を施錠せずにそのままの状態で外出し、まさか敷地内に入るとは思わないなど油断したスキをつかれ片っ端からやられた方もいらっしゃいます。
また買取のご依頼をいただき出張当日に電話いただき「朝シャッター開けたらみんな行かれとった・・・」とキャンセルの電話をいただいたこともあります。
倉庫以外には車の荷台の中に入れても車上荒らしの被害に遭い、電動工具を中心にすべて盗まれていたというのも良く伺います。
3. 工具泥棒に狙われやすい工具は?
・コンプレッサー | ・釘打ち機 | ・放置された工具 |
犯人が盗むためにチェックするポイントは3つあります。
価格が高く、新しく、持っていきやすいことです。
ただし、高価な工具は日中でないと分からないため、深夜になれば大きい工具や道具一式など目に付きやすいものを狙います。
狙われやすいメーカーはマキタ、ハイコーキ、マックス、パナソニック、リョービ、ボッシュなど国内外の主要メーカーのすべてが対象であるといえます。
ドリル、釘打ち、インパクトドライバー、丸のこ、サンダーなど小型で運びやすいものは危険です。
車中に置きっぱなしにすると格好の標的になります。
電動工具以外には有名なメーカーの工具一式などは注意が必要で、車内や倉庫内に置くときは注意が必要です。
また、多くの工具や資材などを積んだ車は狙われやすく、トヨタハイエースなどのバンやトラックは車自体も中古車として人気があるので特にターゲットになります。
逆に盗まれにくいものは古い物や大きくて運び出しが困難なものはスルーされるといえます。
20年も前の物になると買取できる業者も少なくなりリスクを冒して盗むメリットが無くなるからです。
古くて売れにくいものは狙われにくいですが、箱に入れてまとめていれば暗闇の中で泥棒が分からず箱ごと持ち去られてしまうこともあります。
4.工具泥棒に狙われやすい場所や状況は?
工具泥棒はターゲットを決めていつの間にか近くにいるもので、現場を離れてそのまま電動工具などが置いているとさっと盗んでいきます。
工具は車の中に入れて鍵をかければ100%安心であるかといえばそうでなく、窓ガラスを割って車上荒らしをして持ち去られてしまいます。
また、工具泥棒は入りやすい雰囲気であることを狙っているため、特に一人で作業をする際には注意が必要です。
車に工具を格納して現場に必要なものだけ持っていくことを考えがちですが、泥棒はこのようなパターンであることは前もって分かっています。
他にも、車が安物であればないものだと思いますが、高いものになるといざとなれば車も売却できるため車上荒らしのターゲットになります。
泥棒が入りづらい雰囲気は誰かに監視されているような感じであり、戸締まりをして防犯カメラを設置するだけであきらめてしまうものです。
ほかにも資材置き場なども狙われやすく、電動工具など価格が高いものを置かないようにする必要があります。
車の中はガラス越しに内部が見えてしまうためセキュリティが低く、荷台に入れて外から見えないようにすることが望ましいです。
犯人は初心者ではなく何度も経験しているプロであるため、事前にパターンを覚えて対応してくることもあります。
犯人は一人の場合もあれば複数人が来て役割分担をして工具を盗みますが、基本的に日中は1人で忍び込むような感じで現場に現れ、夜間は周りが暗くて見えづらいことを利用して役割分担をして短時間で持ち去ってしまうことが多いです。
工具泥棒は外部だけでなく内部の犯行であることも少なくなく、スキを見せないようにしないといつの間にかなくなっていることもあります。
5.工具を盗難されないための対策
工具はスキを見せると必ず盗難のターゲットになり、手口もパターン化していますが最近では巧妙になっています。
昼間の時間帯では犯人は工事現場に行ってスキを見せるタイミングを狙い、作業員が工具を手放す瞬間を狙われることが多いです。
大きい現場だと人の出入りも多く全ての人の動きを把握することはできないかもしれませんが、最低限自分の工具は目の届く身近な場所においてください。
夜間は周りが暗くて見えづらいことを利用し、倉庫に侵入して盗む傾向があります。
ほかにも、車上荒らしをして車内の工具を片っ端から盗んで持ち去ることも多く、中古でも高く売れるために行うことが特徴です。
防犯カメラは犯人の心理を読んで仕掛け、夜間に接近すると光って驚かせるとそのまま退散してしまいます。
車上荒らし対策はガラスを割れにくくなるように強化し、カーセキュリティーを強化して不審な動きがあれば通報ができるようにすると効果的です。
防犯対策はやはりスキを与えないようにすることが求められ、少しの時間でも大丈夫だと油断するといつの間にかなくなっていることもあります。
また、資材置き場でも工具の盗難が起きやすく、不審者が近づくと警報を鳴らしたりライトを光らせると退散してくれて効果的です。
電動工具など盗まれてまずいものがあれば作業中は目につく場所に置き、使わずに保管する際には自宅の室内に入れるなど工夫する必要があります。
犯人は下調べしてから犯行に至るケースもあり、スキを与えないように警戒をすると近づかないようになります。
また、厄介なパターンは車ごと持ち去ることで、ならないようにするためには工具を置いていることが分からないようにすることが重要です。
工具は外部だけでなく内部(知り合いや従業員・部下など)の犯行である可能性もあり、価格が高いものは責任者しか手にできない場所に保管する必要があります。
内部のものであれば保管する場所を知っているため、作業完了後にそのまま施錠をせずに放置することや鍵の管理をきちんとしないと盗まれやすくなります。
特に一人親方の場合は注意が必要で、作業の効率化のために高額の工具を使っている場合には内部の犯行に遭う確率も上がります。
6.まとめ
工具の盗難は有名なメーカーで電動工具など高額なものが狙われやすく、リサイクルショップなどで換金するために盗まれやすくなります。
盗難に遭わないようにするためには内部の犯行も少なからずあり、盗まれて困るものがあれば責任者でしか開けることができない場所に置かないといつの間にかなくなっていることもあります。
様々なパターンがありますが、車上荒らしなどは車も被害にあってしまい厄介なため車内に工具があることが分からないようにすることが望ましいです。
工具を工事現場に持っていくときはそのまま置きっぱなしにすると危険で、スキを見せないようにする必要があります。
電動工具は中古でも高く売れるため真っ先に狙われやすく、保管や管理をきちんとすることが大事です。
また、関係者の犯行もあるため油断をしないようにしたいもので、高価な工具は責任者でしか開けることができない場所に保管するとリスクを回避してください。
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